2011年11月21日月曜日

尊巳及人(己を尊び他人に及ぼす)


  このパターを観て、往年のベストセラーの名前を思い出す人は、かなり本格的にゴルフにのめりこんだことのある熟年ゴルファーだろう。何のブランド、モデルかは今日はあまり問題ではない。これはそのモデルを幼稚園児に使わせようと、改修したものである。
最近はジュニアのクラブがジュニアゴルファーの人口拡大と伴に随分と充実してきて、至れり尽くせりの感があるが、カラダの成長の激しい幼児・小学生向けのクラブの選択は難しいようである。
特に、パターの場合、あまり納得できる代物に出会ったことがない。パターの形はしてしっかりと作ってあるのだが、ヘッドの材質やシャフトの機能が不十分で、十分なパフォーマンスを見せてくれるパターは少ないようだ。むしろ皆無のようだ。
筆者が指導している6歳児のシュー君のパターは二本あるがシュー君の感性についてこれるものはない。従って、センスがいい割にパターが不出来で、不十分なゴルフしか出来ていない。それを見かねた筆者が倉庫に眠っていたこのパターを引っ張り出してきて、手元を15センチほどカットして、本格的なパターグリップを付けてみた。当然、スイングバランスは変わるので、不安だったが、素振りしてみると違和感はなく行けそうな感じ。早速、日曜日に練習にやってきたシュー君を練習場に引っ張り出しというよりも本人が飛んで行ったのだが、打たせてみると長い距離も距離感が合うし、方向性もうまく合っているようだ。思わず、観ていたお母さんが感嘆の声を上げるほどパフォーマンスがいい。これは本人も大満足。「ありがとうございました」と頭を下げて家へ帰って行った。
後刻、お母さんからメールが来て、新しい目標を来年の6月に行われる「マックジュニア世界大会」に定めたとか。そして筆者をアメリカへ連れて行くんだと宣言してくれたそうです。
嬉しいではないですか、眠っていたパターが生き返り、子供に夢を与えることが出来ました。皆様もお孫さんにパターを作ってあげてください。

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