2012年7月16日月曜日

大きな歯車と小さな歯車


暫くお子さんに後ろから飛びつかれて軽いむち打ち症のような症状になり練習を休んでいたシュークンのお母さんが久しぶりに練習に来てくれました。ご覧のように大変体の柔らかい方なのでアドバイスしてもそんなに苦労は無いはずなのだが、ボールが捉まらなくて右に出るボールが多いのと飛距離がさほどでもない。

これはビデオ撮影の最期のショットなのですが、ここへ来るまで一生懸命やっていただいたのが、フェースローテーション、アームローテーション、グリップローテーションという意識を持ってスイングしていただくこと。スイングは背骨を軸とした回転運動なのだが、この大小三つの円盤と云うか歯車が回るというイメージである。

両腕の力を均等にしかし力を入れず、特にひじから先の関節にはもっとリラックスさせた形で、右腰から左腰の高さまで、いわゆるインパクトゾーンの素振りを繰り返しやってもらい、クラブヘッドの重みを感じながら上の三つの回転が行われるようにボールを打っていただいた。きちっとボールがフェースに乗り芯に当たった音がしてターゲット方向に飛び出すまでやった後、スイングを少しずつ大きくして行きました。

ある程度スイングが出来る人でも圧倒的に多いのが右手が強く(右利きの人)、右手で打ちに行く人。そうなるとトップからダウンスイングで先ずクラブヘッドが動き出す、そうなると右腰の高さに来るとコッキングがほどけて右足の手前でボールに当たり、左肩が開き、左ひじを引かないとスイングできない状態になる。右ひじも曲がったままの状態となる。ダウンスイングでリリースポイントを遅らせ、いわゆる溜めの利いたスイングをするためには両腕、両肘から先の力を出来るだけ抜いてテークバックをクラブヘッドの慣性モーメントを活かし、左腰、左腕リードでグリップエンドをボールに向けて引っ張ってくる動きが必要で、これが出来るとリリースを送らせて左足の前でインパクトを迎えることが出来る。

こんなイメージでフルショットをしていただいた。何時もより小さいバックスイングを作ってもらい、インパクトまでの時間を短縮した上で、三つのローテーションを意識して振って頂いた写真が上掲のモノである。未だ、ダウンスイングでコッキングがほどけるタイミングが早いですが、インパクトは左足の前で出来ており、球筋、高さm、飛距離とも相当に改善されました。久しぶりの練習でしたが
30分でこの程度まで戻りました。

ご本人は子供の練習を見守ったり指導する時、必ずメモを取られており、上達に対する姿勢というか向学心が高い方なので、アドバイス冥利に尽きます。反対にご主人はスイングよりも戦略の方を重視と云うことで、お子さんたちの指導をされています。好いコンビネーションですね。

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